日本鶏の紹介

わが国には日本鶏という固有の鶏種がいますが、そのうち尾長鶏など17種が天然記念物に指定されています。このホームページでは、その中の9品種を紹介しています。
これらは、もともと中国大陸や東南アジアに起源をもつのですが、我が国に輸入され、数百年から数千年以上の年月を経て、鑑賞愛玩、闘鶏、報晨用、食肉等を目的として改良・固定され特色ある多くの品種が成立しました。日本鶏は遺伝資源としても重要なことから、それらの保全を一部の愛好家に依存するだけではなく、公的な事業としても取り組まれています。
土佐のオナガドリ 小国鶏 蓑曳鶏 蜀鶏 声良鶏 薩摩鶏 大軍鶏 黒柏鶏 矮鶏 (以下の写真は広島大学大学院生物圏科学研究科の都築政起教授よりご提供いただきました。)
日本鶏の品種についてさらに知りたい方は、独立行政法人 農業生物資源研究所で公開している「動物遺伝資源画像データベース」を覗いて下さい。

土佐のオナガドリ

現存する鳥類の中で最も長い尾をもつ鶏で、高知県において多く飼われている。大正12年に天然記念物に、また、昭和27年には特別天然記念物に指定された。
体重は雄約1,800g、雌約1,400gであり、単冠、白耳朶、柳脚(白色内種は黄脚)を標準とする。雄の謡羽、小謡羽、覆尾羽が換羽せずに伸び続け、生涯で10 mを超えることもある。

小国鶏 (ショウコク)

闘鶏の一種として古くから飼われ、多くの日本鶏の成立に関わった。
昭和16年に天然記念物に指定された。
三重県、京都府で多く飼われている。
体重は、雄約2,000g、雌約1,600gであり、単冠、赤耳朶、黄脚を標準とする。

蓑曳鶏 (ミノヒキ)

小国とシャモとの交雑で作出されたと考えられている。 昭和15年に天然記念物に指定された。
体重は雄約2,500g、雌約1,800gであり、クルミ冠、赤耳朶、黄脚を標準とする。蓑羽が長く伸びるので蓑曳と名付けられた。愛知、静岡県で多く飼われている。
羽装には赤笹、白笹、白色、五色、猩々などがある。

蜀鶏 (トウマル)

中国渡来の大唐丸と小国との交雑による鳴唐丸が起源と考えられている。 昭和14年に天然記念物に指定された。
体重は雄約3,800g、雌約2,800gであり、単冠、赤耳朶、黒脚(白色内種は鉛脚)を標準とする。内種として黒色、白色内種があり、新潟県で多く飼われている。日本3大長鳴鶏の一つとして知られている。

声良鶏(コエヨシ)

日本3大長鳴鶏の一つとして知られている。昭和12年に天然記念物に指定され、青森、秋田、岩手県で多く飼われている。
体重は雄約4,500g、雌約3,800gであり、三枚冠、赤耳朶、黄脚を標準とする。

薩摩鶏(サツマドリ)

本来は闘鶏用の鶏種で、昭和18年に天然記念物に指定された。鹿児島、宮崎県で多く飼われている。
体重は雄約3,800g、雌約2,800gであり、三枚冠、赤耳朶、黄脚を標準とする。羽装には赤笹、白笹、白色、浅黄、黒色などがある。

大軍鶏(オオシャモ)

我が国へは徳川時代初期にタイ国より導入された。その名前は、タイ国(当時、シャム)の国名に由来する。
闘鶏に用いられる他、肉質が美味なため、肉用鶏の改良素材として利用されている。
昭和16年に天然記念物に指定された。
体格には種々のものがあるが、体重は雄約5,600g、雌約4,900gであり、三枚冠、赤耳朶、黄脚を標準とする。

黒柏鶏(クロカシワ)

昭和26年に天然記念物に指定された。
体重は雄約2,800g、雌約1,800gで、羽色は黒色、冠は単冠である。
山口、島根県で多く飼われている。

矮鶏(チャボ)

昭和16年に天然記念物に指定された。直立した尾と短脚とを特徴とする。体重は雄約700g、雌約600gである。

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